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スパイスの効能の中には、抗菌効果というのがあるのをご存知ですか?
例えば、ワサビ。お正月のお餅の保存箱にワサビを数センチ、クッキングシートに挟んで入れておくと驚くほどカビの発生率が下がります。鏡餅の間にも、ワサビを挟んだ小さなクッキングシートを挟んでおけば、鏡開きの時に多少削れば食べられるぐらいのカビの量で、カビの発生を食い止めることが出来るんです(注:環境やお餅の水分の多さなどにもよるので個体差があります)。

そんな訳で、私はうがい薬の代わりにクローブを使ったり、夏に家から持って出るペットボトルのお水には、細菌増殖防止に陳皮やレモンピール、ベイリーブスなどを入れたりしているのですが、昨年の夏、

「スパイスが細菌の増殖を抑えてくれることを数値で確かめたい!!」

という気持ちがフツフツと湧いてきて、どうしても調べずにはいられなくなってしまったのです。
そして、辿り着いたのが細菌スペシャリストのMOAKOさん。
「口飲みペットボトルの細菌増殖をスパイスは抑制できるか?」という実験をして頂くことができたのです!

MOAKOさんは、二人のお子さんのお母さんであり、企業で微生物のお仕事をされている「ガンバリージョ(女):がんばる女性(笑)」。そして、最近は、農学博士を取られたそうなんですよ。すごいですね。
実験はMOAKOさんのHPでも詳しく紹介されているので、こちらも是非ご覧ください。
http://lovelykin-kin.seesaa.net/archives/201310-1.html

[ 実験!スパイスは口飲みペットボトル内の細菌増殖を抑えられるのか? ]
[実験素材]:レモンピール、陳皮、ベイリーブス
[実験方法]:スパイスなしのペットボトルと、3種のスパイスをそれぞれペットボトルに入れ、直接ペットボトルに口をつけて1口づつ飲み、直後、5時間後、24時間後の水1mlあたりの一般生菌数を測定。ペットボトルは常温保存。

[結果] :どのスパイスも口飲み直後よりも5時間経った時に、細菌数が激減しています。
しかし、24時間経過すると、スパイスをいれていない普通のペットボトルの方が、細菌数が少ないという結果になりました。
一番効果があったのはレモンピール。 次が陳皮。 そしてベイリーブスです。

この実験をして頂く時に懸念していたことが、しっかりと細菌数としてデータ化されていました。それは、手で触ったこと等による、ペットボトルに入れる前にスパイスについてしまった菌があること、そして一番精油が多い収穫時期を逃して作られた実家のベイリーブスを使ってしまったことです。

スパイスの有効成分は、当然精油の中に含有されています。 古く、酸化の進んだスパイスや、精油が十分含有されていない低品質のものは、当然その効果が低くなります。 この実験ではベイリーブスの効果がかなり低くでていますが、おそらく市販の高品質のベイリーブスを使えば、レモンピールと同じ結果がでたはずだと確信しています。

このことからも、是非皆さんには、きちんとした品質保証のあるスパイスを買って頂きたいなとつくづく思いました。 海外旅行で良く目にする市場の量売りのスパイスや雑貨店でのスパイスの購入はお薦めできません。雰囲気を楽しんだり、食用ではなく、トイレに飾るなどのインテリアとして楽しんでくださいね。
自家製スパイスは心の健康という意味でも大変お薦めです。収穫時期や乾燥など正しい手法で美味しいスパイスを作ってください。

お水にスパイスを入れるのは、爽やかな香りと抗菌効果の両方を期待できます。 しかし、常温で1日中持ち歩いたりするにはお薦めできないことが良く分かりました。 5時間位であれば、効果は写真の通りですので、是非お試ししてみてください。

MOAKOさん、お忙しい中、テストして下さりありがとうございました! チャンスがあれば、ベイリーブスの汚名返上したいです♩

今日はちょっとマジメな内容でした。 スパイスコーディネータは研究者ではないので、なかなか自分の実験データを持って数値で効果をお伝えすることができません。それが私の一番の悩みです。 今回こうして、私の疑問をデータで解明してくださったMOAKOさんに出逢えたことに感謝しています。
MOAKOさんありがとうございました。